バラナシで出逢った日常〜宗教観と日本人宿の魅力〜
こんにちは!
サンタナバラナシ店のマサシです!
今回は私がスタッフを始めて以来出逢った、バラナシでの日常を紹介したいと思います!
何故バラナシへ来たのか
私は当初、世界一周を目的に日本を発ちました。好奇心の赴くままに、自由を謳歌する旅に憧れていました。
しかしながら、いざ出発してみると無計画過ぎる自分に呆れたり、思いの外寂しかったり、お金の管理が難しかったり、理想と現実の乖離に戸惑い上手くいかないことが多くありました。
無計画ゆえに、ネパールにいた私はとりあえず直行バスのあったバラナシへ流れるように行き着いたのでした
スタッフになった理由
やはり初めての街はいつも、誰もが怪しい人に見えたり、異なる環境に戸惑ったり、恐れをなすことから始まるのでした。
でも、日々をやり過ごす中でお気に入りの場所を見つけたり、美味しい屋台を発見したり、行きつけの喫茶店が出来たり、親しい友達を持ったり、段々と異国の地にも「日常」が形成されていくのでした。
いつしか恐くて堪らなかった街が、大好きな街へと変わり、離れたくない街に変わり、スタッフとして働かせていただくことを決意したのでした。
バラナシの日常
それでは、バラナシの素敵な日常について紐解いていきます。
サンタナバラナシを訪れる利点は大きく分けて2つあります。
ヒンドゥー教の聖地バラナシ
まずはバラナシという地がヒンドゥー教の聖地であること。当然のことながらバラナシではその宗教観を強く感じる場面が多々あります。
ガンジス川で沐浴するインド人、遺体を燃やす火葬場。宗教があまり身近でない私達も畏敬の念を抱くことになるかもしれません。
街を闊歩する牛、道を覆う牛糞、鼻をつくそれらの臭い。あまりに自然に日本語を話すインド人、独特な距離感で話すインド人。ガンジスから昇る朝日とガートに沈む夕日。鳴りやまないクラクションや活気溢れる人々の声。
インドを知れば知るほど掴めなくなるその実態に、きっとハマっていくと思います。
バラナシはそんな混沌さと出会える場であり、デジタルからでは伝わらない不思議な感覚を覚える場です。
日本人宿の魅力
次に、宿での日常についてです。
日本人宿の魅力は何といっても、日本では決して交わらないであろう人と簡単に出会えることです。
学生である僕にとって、社会人の方と話す機会はそう多くありません。
宿で出会う殆どの方が年上であり最初は委縮しがちでした。しかし皆が親切で寛大で面白い方ばかりで、友達のように話をしてくれることが何よりも嬉しいことでした。
多種多様な背景を持つ方たちとの会話を通して自分の未熟さを痛感して以来、みんなの魅力を盗もうと模索する日々です。
一つ屋根の下、寝食を共にすれば気心の知れた仲間が自ずとできます。
自分がどんな立場であっても。自分とは違う人生を謳歌する同志と出会える場所です。
運命について
切り口は変わりますが、皆さんは「運命」や「ご縁」の存在を信じるでしょうか。
私はその存在を強く実感する瞬間があります。
以前、目にしたツイートで
「たった数十問の試験で4年間通う大学が決まり、たった数回の面接で一生勤めるかもしれない会社が決まり、たった数度見に行っただけで一生住むかもしれない家を決め、たった数年のお付き合いで一生を共にするかもしれないパートナーを決める。人生なんて沢山の偶然性と、ほんのちょっとの必然性。」
このツイートに強い共感を覚えました。
ネパールから幸運にもダイレクトバスが取れたこと、何の気なしにビザを長めに取れたこと、サンタナに泊まったこと、スタッフとして働くことになったこと、出逢った方がみな優しくて温かった沢山の偶然性。
そしてバラナシへ来たことへの必然性を感じられずにはいられないのでした。
もしかすると、この記事を読むことが後の筋道に繋がる一つの偶然かもしれません。
決して見ることは出来ない運命やご縁の力を信じて、思い切ってバラナシを感じにいらしてはいかがでしょうか。
平成最後の思い出を、バラナシで。
また、サンタナのスタッフの募集についてはこちらから。