インド行きに絶対必要なモノ~パスポートとビザのお話~

インドに行く準備のための基本中の基本からお伝えします。まず、インドに限らず、海外へ行くにはパスポート(旅券)が必要です。

では、そもそもパスポートとは・・・?

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まずは、パスポートの種類を簡単に。

パスポートには5年用と10年用の2種類があります。10年用のパスポートは、表紙が赤色で査証(ビザ)欄は48ページ(IC旅券は50ページ)あります。5年用のパスポートは、表紙が紺色で査証(ビザ)欄は32ページです(IC旅券は34ページ)。

申請する日に満20歳以上の人は、10年用と5年用のどちらかを選んで申請できます。申請する日に満20歳未満の方は、5年用しか申請できません。

さらに、平成18年3月20日(申請分)からパスポートにICチップがつきました。ICチップ搭載のパスポートには、表紙の中央下部に、IC旅券であることを示す、世界共通のマークが印刷されています。

IC旅券(パスポート)は、パスポートの冊子中央にIC(集積回路)チップを組み込んだカードを搭載しています。ICチップの中には、国籍や氏名、生年月日、パスポート番号などの身分事項のほか、申請書に貼られた写真から読み取った顔画像が記録されています。

このICチップは、パスポートの偽造を防ぎ、不正に使われるのを抑制するために役立てられます。また、ICチップには、気づかない間に情報を読み取られることがないように安全対策が施されているのです。

パスポートの役割

そしてパスポートの役割とは、簡単にいうと世界で通用する“身分証明書”です。

パスポートは、年齢にかかわらず、1人に1冊必要です。

パスポートは、日本国の政府が外国の政府に対して、そのパスポートの人物が日本国民であることを証明し、また、その人が支障なく安全に旅行できるよう必要な保護と扶助(援助)を要請する公的な文書です。

つまり、パスポートとは、私たち1人1人を、何者であるか(日本人であり、こんな名前で、何歳で、本籍はどこにあって、など)を証明し、外国へ行ったときに安全に旅をさせてね!何かあったら助けてね!というようなことが書かれた、なくてはならない大事なものなのです。

世界のほとんどの国が、外国人の入国・滞在を許可する条件の一つとして、パスポートの携帯及び呈示を求めています。また普通は、自国民の出国・帰国の際にもパスポートの携帯及び呈示を義務付けています。

なので、パスポートがないと、外国に行けないし、日本から出ることさえできないのです。

パスポートが必要なときとは?

まずは、日本から出国する(出国審査の)とき。

そして、行く先の国へ入る(入国審査の)とき。

さらに、行く先の国によっては、ビザ(査証)を申請するとき。

あとは、国際線の飛行機のチェックイン、外国でホテルにチェックインするときや、外国で何か事件やトラブルに巻き込まれた場合に身分証明書を求められたとき。

上に書いたように、行く先の国によっては、ビザ(査証)が必要です。

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では、ビザとは?

ビザとは、行く先の国の在日大使館や領事館が、申請した人の入国を認めたことを証明する“入国許可証”です。世界の国々で観光しに行く場合に、ビザが不要な国と必要な国があります。

パスポートは身分証明書であるため、本来の意味のみを考えると、パスポートだけで入国することはできません。そうです。だから基本的にビザはパスポートに記載されるのです。

しかし日本の場合、「許可証がなくても入国して良いですよ。」という協定を結んでいる国が多くあるため、滞在できる期間はそれぞれの国ごとで決められていますが、許可証なし(ビザなし)で入国できる国が多くあるのです。(そういった国でもパスポートは必要です!)

ただ、日本になじみのある国であってもオーストラリアやインドなどでは、観光が目的で、滞在期間が3ヶ月以内であってもビザを必要としています。

ビザが必要な国というのは、雇用問題や戦争など、様々な理由があって、「許可証なしには誰も入れられない」という姿勢をとっているのです。パスポートを持っていても、ビザが必要な国は事前にきちんと調べてビザを持っていかないと、不法入国扱いになることもあります。

また、ビザがあっても入国拒否されることもあります。

ビザを持っていても、所持金が少なかったり、帰り(復路)の航空券を持っていなかったりすると入国が拒否されることもあります。その国に入国が許可されるかどうかの最終判断は、現地の入国審査官が決定するからです。

では、ビザの入手方法とは?

ビザを入手するためには、行く先の国の大使館・総領事館へ必要な書類を提出します。

ビザには、①観光ビザ・②商用ビザ・③学生ビザ・④就労ビザなど、その国に行く目的によって種類があります。(観光ビザには、観光、友人・親族への訪問、治療、音楽やスポーツなどのイベントへのアマチュアでの参加などさまざまなことが含まれます。)

取得日数は、ビザの種類や国によりますが、即日発行から1週間くらいがだいたいの目安です。ただし、就労などの場合は本国照会などで、何ヶ月もかかる場合があります。

ビザは、通常、パスポートの査証欄にスタンプやシールなどの形で交付されます。

 

ビザの入手方法に関しては、行く先の国の在日大使館・総領事館に直接、必要か不要か、制約などをお問い合わせください。国によっては事前通知なしに手続きが変更される場合もあるので、最新情報を入手するようにしましょう。