ターバン姿のインド人、その正体に迫る!

インド人≠ターバン??

インドにまだ一度も来たことのない私の友人は、「インド人」というと「頭にターバン巻いた人」を連想すると言っていました。

インドを代表する航空会社エア・インディアのマスコットキャラもターバン巻いたおっさんですし、そういう連想をする人は意外と多いのかもしれません。

でもちょっと待って、それ、インド人だけどシク教徒だけだから!!!!

というわけで今回はシク教徒マニア系女子ことOKPが、超マイナーなシク教徒の世界をご紹介したいと思います。

シク教徒の模擬演武の様子

シク教徒の模擬演武の様子

シク教ってなに?

まずは簡単にシク教の概要から。

色々と端折って簡単に説明すると、ヒンドゥー教徒の家に生まれたグル・ナーナクさんが「でもヒンドゥー教ってカースト差別とかあるし、なんか違うんじゃない?」という疑問を胸にインド国内外を色々と旅した結果、悟りの境地に達して新しい宗教を作ったよ、という事です。

儀礼や慣習などはヒンドゥー教によく似ていますが、偶像崇拝の禁止などイスラーム教と似ている部分もあり、まあ早い話がヒンドゥー教とイスラーム教の良いとこ取りした宗教って感じですね。

ナーナクさんの出身地であるパンジャーブ州を中心に、北インドには現在も多くのシク教徒が住んでいます。
ターバン姿がよく目立つので、人口も多そうなイメージですが、インド全土では人口の約3%しかいないマイノリティーなのです。
ただ、シク教徒は裕福な層が多いことと、迫害への対抗のために武力を鍛えるべしとの教義から軍隊に入る人が多く、経済的・社会的な影響力はかなり大きいようです。

シク教徒の寺院・グルドゥワーラー

シク教徒マニア女子としてはまだまだ語りたいことは山のようにあるんですが、今回は入門編として、シク教徒の寺院・グルドゥワーラーをご紹介します。
(隙あらば第二弾、第三弾とシク教紹介を続けたい…)

彼らの一大聖地「黄金寺院(ハリマンディル・サーヒブ)」は、デリーから列車で6~8時間ほどで行ける町・アムリットサルにあります。
あそこは本当に美しいので、シク教に少しでも興味があれば是非訪れてほしいです。

シク教のことはよくわからないけど、デリーで暇つぶしに寺院を覗いてみようかなという人には、コンノート・プレイスの近くにある「バングラ・サーヒブ」がお勧めです。
靴を脱いで靴置き場に預けること(無料)、頭にバンダナを巻いて頭髪を隠すこと、革製品とタバコを持ち込まないことの3点さえ注意すれば、誰でも寺院の中に入ることができます。

バングラ・サーヒブ

バングラ・サーヒブ

グルドゥワーラーの楽しみ方

バングラ・サーヒブの楽しみ方は人それぞれ。
寺院の中は扇風機がガンガン回っているので涼むも良し。タブラ演奏と聖歌の合唱がほぼ一日中鳴り響いているので、美しい音色に癒されるも良し。ランガルという無料食堂でインド人に囲まれて定食を食べるも良し、ハルワーというお菓子(供物)を頂いて食べるも良し。

しかし私が女性の皆さんに強くお勧めしたい楽しみ方は、これですよ。
そう、イケメンウォッチ

いいですか皆さん、シク教徒は、イケメンが多いんです。(当社比)
特に、髭好き女子にはたまらないイケメン揃いなんです。(当社比)

私はイケメンウォッチのためだけに、時々バングラ・サーヒブを訪れます。池のほとりで風に吹かれてぼんやりしている風を装って、目の保養をしております。最高です。

ちなみに、完全に個人の主観ですが(というかイケメン云々の話も主観ですが)、バングラ・サーヒブよりもデリー北部にある「ナーナク・ピャオ・サーヒブ」のほうがイケメンが多い気がします。名前も可愛いし。

時間に余裕があれば、是非そこも見に行って頂きたいと思います。

Nanak Piao Sahib

Nanak Piao Sahib