ヨガの呼吸、プラーナヤーマでスピリチュアルの目覚めが起こる理由
呼吸と命
生(い)きるの語源は「息(いき)る」であると言われています。命は、産声を上げて誕生し、息を引き取り死を迎えます。生と死は息と共にある。つまり呼吸は生命活動と密接に関わっており、むしろ生命活動そのものであるとも言えるわけです。
そんな呼吸は整えることで心身に大きな影響を与えてくれるものでもあります。
ヨガにおいても呼吸が大事だといいます。確かに、アーサナ(ポーズ)や瞑想を深めるためには呼吸のコントロールが必要だという理由もあります。
しかしそれ以上に、呼吸が生命活動と密接に関わっているからです。呼吸を整えることが、生命として整うために必要だからなのです。
呼吸と感情
呼吸を変えることで人生が変わる一例を感情から考えてみます。
例えば、怒ったり焦ったりした時、呼吸はどうなっているでしょうか。恐らく早く・荒くなっているはずです。その感情が揺れ動いた状況がすぐに解決することばかりでしょうか。また乱れた感情・心を直接的にすぐに整えらるものでしょうか。
状況や他者が望ましいように常に変わってくれることや自分の感情を直接コントロールできることは中々難しいかもしれません。
「あの人が変わってくれればいいのに。」
「このイライラが収まれば良いのに。」
「なぜあんなことを気にし続けてしまうのか。」
こんな考えがまた悩みを生んでしまうかも知れません。そして悩みごとのスパイラルのような状況に。そして、そんな時は実は呼吸も乱れているのです。更に、呼吸の乱れが悩みのスパイラル状態を維持・強化してしまいます。
では、実際に感情が乱れた時、状況や他者、感情に直接働きかけるのではないとするなら、一体どうすれば良いのでしょうか。
感情と呼吸が関係しているので、呼吸に働きかけてみます。負のスパイラルを止め、スパイラルを逆回転していく働きかけが可能です。
日常生活において、焦ったりあがったりしている時に、
「深呼吸して。」
「一息入れたら。」
「ゆっくり呼吸して。」
などと言われたことはないでしょうか。
これは呼吸の持つパワーを引き出す言葉です。状況や他者、感情は中々変わりませんが、呼吸はすぐに変えられます。そして呼吸を整えることで気持ちは瞬時に切り替わります。ゆっくりと穏やかに呼吸するだけで気持ちは和らいでいくのです。
実際にフランスの神経学の実験で、被験者達に呼吸の仕方だけを変えてもらうという実験がありました。呼吸のパターンを変えただけで、被験者達の変化したという結果になりました。
そして感情をコントロールできるということは心をコントロールできるということ。心をコントロールして人生をコントロールできるとヨガは教えてくれます。
呼吸のコントール→心のコントロール→人生のコントロール
という流れです。
ルチカのプラナヤマテスト講座参加者の声
以下は、インド人ヨガ講師ルチカによるプラナヤマの講座の参加者の声です。
「優しい幸せな気持ちが生まれています。」
「最近、乱れていたことが多かったけどプラナヤマ終わった後、自然と自分の幸せを願っていた。」
「朝、起きがけの心地よさがある。起きようかな、寝ようかなという心地よさ。」
「吸う息と吐く息のバランスが整って息が深まる毎に自分がゆったりとした気持ちになっている。」
「未来の自分の良いビジョンが出てきてワクワクしてきました。」
「ルチカ先生とプラナヤマやると整い方が全然違いました。あれはオーラなのでしょうか!?」
皆、講座の前と後で感情面にも動きがあったことがわかります。呼吸が整うと感情面にも働きかけることが可能な一つの例です。
呼吸=生命エネルギーのコントロール
実はヨガにおいては「呼吸法」とは呼びません。「プラーナヤーマ」と言います。サンスクリット語でプラーナが「生命エネルギー」のことで、アヤマが「止める・コントロールすること」という意味です。
合わせてプラーナヤーマは「生命エネルギ-のコントロール」という意味になります。
チャクラという言葉を聞いたことがあると思います。
チャクラは簡単に言うとエネルギーの中心地です。実は、プラーナヤーマとチャクラとの関係は密接です。エネルギーの流れを整えることで、エネルギーの中心地であるチャクラを整えていける、と考えます。
まず男性性を司るエネルギ-の流れ(ピンガラ)と女性性のエネルギー流れ(イダ)の二つの流れを整えます。そうすることで、通常は閉じているど真ん中を流れるエネルギーの流れ(スシュムナ)が開きます。
するとスシュンナにあるるチャクラが活性化し、下から開いていきます。一番上で頭頂部にあるサハスラーラ・チャクラが開くとサマディ(悟り)に達すると言われます。
改めて、プラーナヤーマとは呼吸を使ってエネルギーの流れを整え、生命のエネルギーのあり方を変化させていく、ということになります。
では、感情のコントロールとエネルギーのあり方にはどのような関係があるのでしょうか。
ヨガとは全て感情、心に働きかける技のことです。しかし心は直接触れられるわけではありません。「感情よ、静まれ!!」と言えば静まるならこんな簡単なことはありません。なので、何かを迂回してのアプローチ、もしくは別の次元でのアプローチとなってきます。
アインシュタインの言葉にこんなものがあります。
またヨガの哲学講師ルチカの言葉は授業でこんなことを言っていました。
問題がある時に、それが発生したのと同じ次元の考えでは根本的な解決はしません。感情的に何か葛藤がある時、例えばネガティブな思考に陥った時に、無理にポジティブになろうとするなどは同じ考えの次元になるでしょう。
次元をずらすとは、感情的な課題に対しては身体を使った呼吸を使ってみます。またより高い次元からとは、エネルギー的視点(霊的視点)でのアプローチをしていくことになります。プラーナヤーマでいうと、感情の課題を呼吸を通じたエネルギーのコントロールでアプローチを図っていきます。
例えば
「会社では常にイライラしており怒りっぽい。」
「家に帰ると無気力になり何も手に付かない。」
といった状態があるとします。常に気晴らしを続けることや無理矢理頑張ろうとしても長続きはしないかもしれません。そこへの別の次元でのアプローチとは、エネルギーのバランスを取る、エネルギーの滞りをほぐして流れを自然な形に戻していくということになります。
小さい子供を見ればわかりますが、我々は誰しも元々はとんでもないエネルギーの塊でした。赤ちゃんは小さい身体でどれだけ大きな声で泣くのでしょうか。
ヨガとはそもそもそのエネルギーであったことをを思い出していくための技法であり、プラーナヤーマはエネルギーの流れ・循環を取り戻していくための技法なのです
スピリチュアルの目覚め
スピリチュアルの目覚めとは、「自分の内側に今日はエネルギーがある」とか「あの人はエネルギッシュだ」という言葉を使う状態ではありません。スピリチュアルの目覚めとは、自分自身がエネルギーそのものだと認識している状態だと言います。
スピリチュアルの目覚めとは、自分自身をこの身体や心だと認識している状態ではなく、エネルギーそのものだと認識してしまっている状況です。エネルギーなので全てとつながっている、ワンネスでもあります。
この辺り興味深いです。
というのは、この「エネルギー」という言葉です。科学的な方向から物事を学ぶ方は量子力学などから量子や電子、光子というエネルギーという世界で説明します。スピリチュアルから物事を捉える方もエネルギーや波動という言葉で世界を説明します。
人間がエネルギーの塊であるということは科学的に見ても、スピリチュアル的に見ても変わらないのでしょうね。(どちらもまだまだ勉強中なので是非突っこみくださいm(_ _)m)
しかし、もし我々がエネルギーの塊だとして、でもそのエネルギーを感じられないとしたらそれは何故でしょうか。
それはそのエネルギーの使い方、エネルギーの流れのあり方を感じにくい状況になっていると考えるのが妥当ではないでしょうか。
食べ物や水、そして吸気で必要なモノを取り入れ、排泄・排尿・呼気で不必要なモノを輩出します。このように、エネルギーの交換をして我々は生きています。最も回数が多く、意識的にも無意識的にも繰り返している呼吸にアプローチするプラーナヤーマ。
理に適っているかもしれません。
お知らせ
テスト授業
インド人ヨガ講師のルチカによる無料プラーナヤーマ授業をyoutubeライブで行います!
日時は以下です。
12日(月):19:45~20:45
16日(金):18:30~19:30
内容は基本的に同じ内容になります。↓のyoutubeチャンネルで行います。良かったらチャンネル登録よろしくお願いします。
Youtube プラーナヤーマ専門チャンネル
今後のお知らせやプラーナヤーマについても理論編も実践編も特集していきます。
インドヨガ呼吸留学
実際にエネルギーの流れを感じる呼吸留学を2020年10月20日~11月13日で行います。
なぜヨガチャンネル
これを書かせてもらった私、坂本もyoutubeチャンネル開設しました。こちらもよければチャンネル登録お願いします。
インスタグラム ヨガbyサンタナ
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