シク教徒の結婚式に参加してみた
サトスリアカール!(※) シク教マニア系女子ことOKPです。
(※シク教徒の使うパンジャービー語の挨拶)
以前、シク教徒について「イケメンが多いんです!」と暴走気味の記事を書きましたが、なんとついに念願かなってシク教徒の方の結婚式に参加することができました。とはいえ、残念ながら花嫁としてではなくゲストとしての招待でしたが…。
折角なので私の花婿候補を探そうと婚活がてら参加してきましたので、今回はシク教徒の結婚式の様子&イケメンのシク教徒をリポートしたいと思います。
まずは聖典の前で祈りをささげる
10時から花嫁さんの家で式典が始まるとのことだったので、インドタイムにあわせて11時頃に花嫁さんの家に到着。部屋を覗いてみると、ちょうど儀式が始まったところらしく、花婿・花嫁さんの親族らが集まって聖典の前でお祈りをしていました。シク教徒の結婚式で一番重要なのは、この聖典の前で集まって読経することのようで、聖典さえあれば寺院でなくても結婚式はできるのだとか。
ふと後ろを振り返ると、いつの間にかゲストで部屋がすし詰め状態に。室温もぐんぐん上がっており、聖典を音読する聖職者も汗だくです。そんな状態でしばらくパンジャービー語での読経が続いた後、楽器の演奏が始まり、みんなが歌いだしました。何を歌えばいいのか全くわからない私は口パクで乗り切ります。
歌が終わると花婿・花嫁さんが立ち上がり、聖典に向かってなにやら礼などした後、みんなも立ち上がって聖典の一節を合唱して着席。誰も説明してくれない儀式が連続して混乱気味のOKPですが、直後にお菓子と果物がふるまわれてご機嫌になりました。このお菓子や果物は神前のお供え物のお下がりで、「プラサード」と呼ばれています。
お昼ご飯はバイキング形式!
儀式が終わるともう13時近くなっていました。ここから屋外のランチ会場まで移動し、みんなでランチを食べます。ランチはバイキングスタイルで、カレーのほかにチョウミン(焼きそば)やアールーティッキ(別記事参照)などの軽食も豊富に並んでいます。ゴールガッパもあったので、子どもたちに混ざってたらふく食べてきました。
ランチ会場にはなぜか大きなステレオとステージも設置されています。こんな昼間から誰が何をやるんだろう、とステージを眺めていると・・・。
突然流れはじめる大音量のダンスソング!!!
どこからともなく現れて踊り始めるシク教徒の兄ちゃんたち!!!!
あれ?あの人たちウィスキーの酒瓶持ってるぞ!!??
彼らに「お前も踊れ!」と煽られ、うっかり踊ってしまったのが運の尽き。酔っぱらった兄ちゃんたちに絡まれてなかなかステージから解放してもらえないのでした。。
小休憩後、踊りながら夜の街に繰り出す
ステージでヘロヘロになるまで踊らされ、ようやくテーブルに戻ると「ランチはもうおしまいよ」とお皿を下げられてしまっていました。がーん…。
気を取り直して次のプログラムを確認すると、夕方6時からみんなで街中をパレードするとのこと。それまでは休憩だそうで、踊り疲れた体を癒すべく友人の家でぐっすりお昼寝するのでした。
パレードは花嫁さんの家から始まります。パレード前にカメラマンが花嫁さんと花婿さんの記念写真を撮っていたのですが、親族の集合写真になぜか私も混ざっていました。後でアルバムを開いたときに「この子いったい誰かしら」と言われることになるのでしょう。
さて、夜7時頃にパレードがついに花嫁さんの家を出発しました。太鼓を叩きながら歩く人、ラッパを吹きながら歩く人、そして踊りながら歩く人々。私もみんなに混じって踊りながら道を練り歩きます。
一方、花嫁さんは壺を頭の上に載せて歩きます。恐らく重いのでしょう、時々花嫁さんの代わりに誰かが壺を持ってあげることも。儀式的にOKなのかはわかりませんが、助け合いの精神は大切ですね。
ついにイケメン現る
さて、私の今回の目的を忘れてはいけません。「婚活」。未来の旦那様探しであります。この結婚式に来ているシク教徒の兄ちゃん達は確かにみんなカッコいいのですが、まだ今のところ「ビビビッ」とくるイケメンには出会えていません。
と、そんなパレードの最中、ひときわ派手に踊りまくっている男性が!か、かっこいい!
(※彼はシク教徒ですが、髪を切っておりターバンを巻いていません。実は、シク教にはターバンを巻かない宗派もあります。詳しくは別の機会でご紹介したいと思います)
踊りながら彼に近づいて話しかけたところ「よしっ!もっと一緒に踊ろうぜ!」と彼もノリノリです。最初は私もテンションが上がって踊りまくっていたのですが・・・。
1時間後。
踊り続けて足がガクガクしているOKPと、まだまだ踊り続けているイケメンの彼。
「なんだよ、もっと踊ろうぜ」と声を掛けられますが、私の体力はもう限界。泣く泣くイケメンのそばを離れ、女性陣のほうに逃げ帰る羽目になったのでした。
パレード終了後、彼らは自分たちのコミュニティの故郷であるラージャスタン州の村に向けてバスで出発しました。村でも同様にパレードをして結婚の報告をするようです。体力の限界を迎えた私は、はしゃぎながらバスへと乗り込む花婿・花嫁さんやイケメンたちを見送りながら、一日中ずっと踊り続ける体力がないとインド人とは結婚できないなあと痛感するのでした。
それはともかく、インドの結婚式では新郎や新婦を連れて街中をパレードすることが一般的。見かけたら「ムバーラク ホー(おめでとう)」と声を掛けてみると、インド人との距離がぐっと近づくかもしれませんね。