神秘の至宝”タージマハル”にいざ参る!!!

ついに、あのタージマハルに行ってきました!!!インドに来て、はじめて観光らしい観光をしました。笑

 

タージマハルについて予習

タージマハルって結局なに・・・?

真っ白な大理石が特徴的なタージマハルは、一見宮殿や豪邸にも見えます。

しかし実は、、、

”死者を祀る建物”(霊廟)なのです…!

霊廟といえば、陽気な墓で知られる”サプンツァ”(ルーマニア)や、同じく世界遺産のムハンマド5世廟(モンゴル)、ホーチミンの墓(ベトナム)などが有名ですね。その中でもタージマハルは、”世界で最も美しい霊廟”と言われています!

では、”なぜ世界で最も美しいのか”、その本質を紐解いていきます!

”世界で最も美しい霊廟”の真髄に迫る!

  • タージマハルは愛の結晶!?

一般的な霊廟は、国王や大統領、革命家が祀られているケースが多いですが、タージマハルは”国王の奥様の墓”なのです!

さらに、その国王はと言えば…遡ること17世紀、インドの歴史上最大の国家と言われる”ムガール帝国”の最盛期を牽引した、第5代皇帝シャー・ジャハーン!!!インド歴代最強皇帝のご婦人のお墓なのです!

皇妃の名は、ムムターズ・マハル。彼女は若くして出産が原因で逝去しますが、当時奥さん(マハル)を愛して止まなかったシャー・ジャハーンは、彼女を想って大きな霊廟”タージ・マハル”を造ったのです!

しかし、霊廟の建設に張り切り過ぎて、22年という長い年月を掛けて膨大な費用を投資して建てたため、皇太子に反感を買ってしまい王位を奪われて幽閉されてしまいました。

タージマハルは、そんな皇妃に対する皇帝の愛がたっぷり詰まった素敵なお墓なのです。

 

  • 100%大理石!

タージマハルは100%大理石でできているのです!

大理石と言えば、有名人の別荘や国会議事堂など、日本国内でも高級な建物に使われているイメージがあります。しかし、すべて大理石によって造られている大きな建築物は、世界でも稀にないでしょう。

またタージマハルで使われている大理石は、ラージャスターン地方というアグラから200キロ以上の地方から1000頭のゾウを使って運んできたと言われています!しかも、ラージャスターン地方で採れる大理石は、水と酸に強く希少価値の高い大理石であるため、タージマハルは400年以上の月日が経った現在でも立派な姿を保ち続けています。

ただし最近では、経済発展とともに大気汚染が増えて、外的環境に強いタージマハルの大理石も徐々に黄色く変色し続けているそうです。

 

タージマハルに向かう

ニューデリーからタージマハルまでは大体3,4時間ほど。アグラ駅から10キロほどの場所にあります。ニューデリーから最寄駅のアグラ駅まで電車で行き、アグラ駅からリキシャで向かうことになります。

アグラまでの電車。一見ボロそうですが…

新幹線並みの内装でした。

注意① 電車に乗れない…!?

デリーからアグラまでの区間の電車はとにかく混みます。私は5日前に申し込みをしたのですが、帰りの乗車可能な電車はたった1本しかありませんでした。日にちが決まり次第、すぐに電車の予約をするようにしましょう。

 

アグラ駅に到着。東京の通勤列車のような人集り

リキシャで向かいます!(電車でサンタナバラナシで出会った方と偶然遭遇したので、一緒に向かうことに…!)

タージマハル前に到着。

チケットを買って恒例のセキュリティチェック

注意② 巧妙な悪徳詐欺師に気をつけろ!

アグラ駅、タージマハルの入り口では、数多の詐欺師が待ち伏せしています。旅行代理店を名乗って法外の価格の観光ツアーを斡旋したり、チケット案内所で勝手にチケットの予約を代行して入場料以上の金額を要求したり…声掛けは無視が大原則なので絶対に乗らないようにしましょう!

 

ついに君臨!!!

正面に、高さ約30mに上る大きな門があります。真っ白なタージマハルとは違い、幾何学的で華美なデザインが施されています。なお、四角いアーチにはコーランの一部が書いてあります。

この門をくぐると・・・キターーーーーーーーー!!!!!!!!!

タージマハルは建物に上がることもできます。

ただし、大理石を傷付けないため、靴にカバーを覆って歩きます。

別途料金は掛かりますが、皇妃と皇帝のお墓が安置してある建物の中にも入れます。皇妃の方が皇帝より大きい棺に納められているので、タージマハルの中では唯一意図的に対照的になっているところが見所です。

少し陽が傾いた頃に来ると、また違った顔を垣間見ることができます。

遠くからだと真っ白にしか見えませんが、素敵な石の模様がくっきり見えます。

タージマハル側から振り返って見ると、シンメトリーの姿が一層際立って美しく映ります。

朝と夕方に訪れたり、様々な角度から観察したり、1日だけでもたっぷり堪能できます。

タージマハルだけじゃない!アグラ観光のすすめ

タージマハルの他にもオススメスポットがあります。今回の旅では、時間の都合上タージマハルしか行けませんでしたが、時間があればこれから紹介する場所も是非一緒に廻ってみてください!(写真は”flickr”より引用致しました)。

  • マターブ・バーグ

photo by Ankur P

タージマハル完成後、シャー・ジャハーンが自分のお墓を立てようとした場所です。建設計画の最中に次期国王である息子に幽閉されてしまったので、結果的にお墓を作ることができませんでした。タージマハルの向かいに存在するため、来世でも嫁さんに向かい合っていたいというシャー・ジャハーンの想いがひしひしと伝わってきます。

  • アグラ城

photo by Friar’s Balsam

アグラ城は、シャー・ジャハーンが王位を奪われてしまった際に、幽閉された建物です。アグラ城からのタージマハルの眺望もまた見ものです。シャー・ジャハーンは、アーグラ城の窓から荘厳な奥さんのお墓を眺めて過ごしていたのでしょう。

 

この他にも、ムガル帝国の第3代皇帝が葬られている”アクバル廟”や、第4代皇帝の妃の霊廟”イティマード・ウッダウラ廟”など、帝国時代の壮大な霊廟がアグラには点在しており、当時の帝国の繁栄ぶりを垣間見ることができます。

特に建築が好きな人、世界史が好きな人にとっては、アグラは本当にたまらない場所だと思います!これからアグラ観光をされる方、タージマハルの壮大さとムガル帝国の威厳に触れて、精一杯満喫して来てくださいね♪