ちあちゃんのヨガ哲学模擬授業〜インドヨガ留学体験記番外編〜
今年4月のRYT300を受けたちあちゃん。RYT300では、同時期にRYT200を受けている参加者へ向け、ヨガ哲学の模擬授業をします。哲学は奥が深く、本場インドのヨガをインド人講師から学び、日本人がどのように理解するのか。ちあちゃんの実体験を元に構成されているので、ちあちゃんの空気感にどんどん引き込まれ、RYT200を受けた参加者の理解がより深まる機会となりました。
今回は体験談の番外編として、哲学の授業の内容を紹介したいと思います。
ちあちゃんのインドヨガ留学体験談はこちらからご覧になれます。
本場インドでヨガ哲学を受けた
ちあちゃんの授業をご紹介
ちあちゃんが自分を掘り下げていく一つのきっかけが、哲学の模擬授業でした。
ルチカ先生は、〝知識は実践しないとだだの情報でしかない〟と言います。
一つの情報を、実践していくことで、気づきや発見を得て、自分の中に落ち、知識として積み重なっていく。実際のちあちゃんの模擬授業は、参加者への問いかけがあり、聞きながら、涙を流した参加者もいるほどでした。
ちあちゃんが実際に行った模擬授業の内容を紹介します!
サントーシャ【知足】
サントーシャとは、知るを足るとかいて、
知足。足りていることを知るということです。
今あるもので満足すること。
今この瞬間に生きていること。
なぜ、私達は不幸になるのでしょうか?
自分の人生に満足できていないからです。
自分のなかに、何かしらの不満足がうまれてきます。
自分の人生で何ももっていなくても、
その状況で、満足できることをおぼえれば、常に幸せでいることができますね。
普段私達は、今あるものではなく、
ないものに目を向けてしまいがちですよね。
例えば
そこまでほしいと思ってなかったものを、テレビやネットで見て、
なんとなくほしい!で買ってしまい、結局買ったことに満足して、使わなかったりすることもあるんではないでしょうか?
家具、家電も、IKEAなんかいくととくに、可愛いくて、おしゃれなものが多いし
家の雰囲気に何となく飽きたから、買い買えちゃえなんて
衝動買いして、あーあ、買いすぎちゃった!
あったやつは、まだ全然使えるけど、、捨てちゃえ。なんてことも。
服なんか特に、月ごとや、毎シーズン事に買い換えるから、まだきれる服も、捨てたり、タンスにねむらせたり。
整理整頓してみると、1回も来てない服なんかでてきたり。あるあるですよね。
食生活は、あっ。今めっちゃ、私の口が、お寿司食べたい気分っていってる!
どーしてもたべたい。たべるまでそのきもちがつづいたり。
でも、こんな生活が、日本では普通だった。
あれもほしい、これもほしい。が増えもっともっとがふえる。
けどその場だけ満たされても、
常にまた、別の何かで、満たしたい欲がでてくる。
でも、結局全然満たされない。
その時は満足して、幸せを感じても、それはすぐにさり、
次から次へと、一瞬の幸せを求め、欲求がうまれます。
思いどーりに、ならなかったり、
得られなかったり、できなければ、まじ最悪。とネガティブな思考が生まれたり、
不幸に感じたりします。
さらに、あの時はよかった。昔に戻れたら。とかあの頃は楽しかった。
とか、あの人といた時は、幸せだったなーとか。

300の夕方の実践クラスは気持ちのいい屋上で
私達は何かとか、誰かに頼った、幸せを感じていませんか?
過去や未来に生きてしまい今をこの瞬間を生きれていないことがありませんか?
それで、どーやってしあわせになれるのでしょうか?今この瞬間を生きていないのに。
今ないものに捕われ、自分の中に不満足が増える。これは、不幸の原因になってしまいます。不幸になる理由は、
今あるもので満足できていないからです!!
例えばインド生活においては、なくて当たり前な部分が多々あります。
その想定で、日本からまずインドへ、くるんではないでしょうか?
牛や豚が食べられなかったり、日本では毎日観るテレビもここでは見れませんね。
水圧の良いシャワーや、バスタブにつかることもできません。
綺麗な環境でも、ありません。
レジに並んでも、横入りされます。
定員さんは商品もボンボン投げます。
日本では、ありえませんね。でも、それが、インドだし、しょうがないという気持ちもあり、心がそこまで乱されることはないですよね。
まず、日本で、外食しても、衛生環境は整っているし、
お腹を壊すことはめったにないです。
壊したら、その店は、訴えられ、営業停止にもなりかねません。
日本にはたくさん物が溢れていて、こうでなくては行けない。こうするべきである。
普通はこうだから。とか、常に時間には正確です。
電車なんか、遅れたら大混乱です。完璧な対応や、行動を常に余儀なくされます。
それが出来なければ、変わり者。社会不適合者。悪口を言われる対象になったり。
生活が混乱することも。そして、自分自身乱されることになります。

毎日難しいアーサナにも挑戦し、体の変化を感じて行く
そこに少し生きづらさを感じることもありますね。
たくさんの、当たり前が当たり前じゃなくなったりすると、人は、混乱します。
誰かのせいや、何かのせいにしますね。
そして不安定になります。
ここインドでは、必要最低限のものしかありません。
けど、ないならないなりに、満足できます。
ある中で楽しみを見つけます。ないとわかっているからです。
それでも、私達は日本だったら、
日本に帰ったらと、おもうこともあるけれど、いまあるもので、満足できます。
そして、日本のありがたみを凄くかんじることさえできます。
けど、その、必要最低限を奪われた、
5.3。
約1ヶ月近く。
電気、みず、電波の問題。当たり前だと思っていたものが、
当たり前じゃなくなった瞬間でしたね。心がすごく乱されました。
水が使えず、シャワーを浴びれなかった最初の頃。
バケツで、浴びたシャワーがとても最高だとさえ思いました。
水が出るよーになってからも、汚い水で、それでも、水が出るだけましだよね!
水は本当にありがたいものなんだ!
そこには、純粋な感謝しかありませんでした。
電気も、つかないならつかないなりに、みんな涼みに屋上へでて、屋上は、自然に交流の場になってましたね。蚊とも、たたかいました。
寝不足が続き大変でしたね。
蚊帳のおかげで、快適な睡眠をとることもできるよーになりました。
1日3回だけつく、発電機の電気でさえ有難いとかんじました!
機会の音がすると、あー電気だあーってうれしくもなりました。
電波もまだ少し不安定ではあるけれど、家族や大切な人に連絡をとれることに感謝。
如何に携帯に支配されていたか、如何に電波が自分の1部化していた。
使えなくなって、はじめてきずくこともありました。
そして、使えなくて私は少し楽だなーとも感じました。
が、でもやっぱりあったほーが便利だなーともかんじました。

同期のまりあちゃんとはいつも哲学のシェアをしたり、アーサナを練習しあっていた
だけど、今、どーでしょうか?
また、慣れてきてはいないでしょうか?
水が出たらありがたい、汚い水でも、でるだけまし!感謝と思っていたのに、
それが、続き、慣れてくると、
「汚い水は、もういやだ、きれいな水がいい!!」と言ってました。
自分の中で感謝を忘れ、あんなに嬉しかったはずの、汚い水が、いやになり
綺麗な水でシャワーがあびたい。
もっともっとが増えてきました。
電気も1日1時間3回つくことに感謝して、あー!ついた!なんて思って喜んでいたのに。
今は、止まると、あ↓ってなり。もー暑い、暑い暑い。また停電?最悪ーなんておもったり。
ネガティブな思考がうまれます。電波もなくて楽だと感じたのに、今ではまたすっかり、携帯に乗っ取られてます。
こーやって、気づかないうちに、私達は環境になれ、ないものに目を向けだし、
もっともっとが増えていき、あるもので満足することを忘れてしまいます。
なので、あるものに目を向けることを意識することが大事です。
これもある。あれもあるということに、気づきましょう。
暑いから、さっぱりしたものが食べたい。そーめん食べたい!お蕎麦が食べたい!
でもないから、色々食べてみる。
フルーツがこんなにおいしいことに気づく。野菜がこんなに美味しいことに気づく。
私は人生ではじめて、こんなに、フルーツや野菜を食べています!
心ここに在らずでなんとなーく食べてきた、フルーツや野菜。けど、今この瞬間に意識を向け食べるとで美味しいことに気づく。
そーめんがない。そばがない。お刺身がない。お肉がない。
という意識から
マンゴーがある。ライチがある。ぶどうもあるし、キューリにトマトにオクラ。
しかもチョー安いし、チョー美味しい。テレビやネット、電気がないなら、人とコミュニケーションを自然ととる。
そのおかげで大富豪を覚えました!
電気や水も、忘れがちになってるけれど、あることは、当たり前じゃなく、
あることは感謝なんです。
幸せをつねに求めなくても、もっともっと!とならなくても、足りてることを知ることで、あるものに目を向けることで、今この瞬間を生きることで
自然に、無常の喜びを感じられるようになります。幸せの反対は不幸です。
幸せをもっともっとと、もとめても、それと同時に
不幸にもなるということを忘れないように心がけなくてはいけません。
これらを理解し、練習を積み重ねることによって、不幸の原因はなくなります。そして不安定な心もおだやかになります。

自分の経験談も含めて話すことでより理解深まる
シャウチャー【清浄】
シャウチャーとは、体と心をいつも綺麗にたもつことです。そうすることにより、
集中力アップや、自分の中のサットバが高くなり魅力がまします。
体とか物理的にきれいにしていくことによって、心もきれいになっていきます。
これがどう大事かというと、
例えば、300時間では、毎週ヤマニヤマ会があって、その中でシャウチャーは、私は完璧に出来てる!って思ってました!
なぜなら日本に居る時、ほぼ毎日、完璧な掃除をこころがけ
1日2回以上お風呂にも入ります。
インド生活も毎日床を、拭き掃除して、ある程度の整理整頓をし、
1日3回以上シャワーをあびます。
なので「簡単じゃん!これ、私に向いてるわ!」なんて思ってもしました!
でも、よく考えてみると、心がぜんぜん綺麗に保てていない。
安定していない。なぜだろーと、考える。
心がもやもやして、安定せず乱れてる時やってるつもりでも、表面だけだったりすることがある。

自分の心と向き合うと自然と自分の体とも向き合えるように
例えば押し入れの中は、ぐしゃっとなってたり。
1階だけちゃんと掃除して、2階は適当だったり。
怠けたい気持ちになって、手を抜いて、明日ちゃんとやればいっかーなんて日も。
インド生活でも、自分と向き合って、もやもやしてるとき、
せっかく畳んだ洗濯物も、ぐしゃっとしまってしまったり。
私が汚したわけじゃないし引越しもあるし、わたしの家じゃないし、なんて、
もやもやもやもやしながら、最初お風呂掃除をためらったりもしました。
けど、やっぱ汚い。誰が汚してよーが汚れている気持ちがいやで、
もやもやするなら、そうしましよう!
そうおもってお風呂掃除をしました!
そーすることで、
自分で汚したわけじゃないと悩んでいたけど、
汚れが落ちていくことで、すごくいい気持ちがして、もやもやがなくりました!!
服も、ちゃんと、綺麗にしまうことで、どこに何があるかわかりやすくなります。
あれどこだったっけ?!がなくなり、イライラが解消されました。
汚れを隠す=心の不安定さ
がそこには、あるんだよってことです!
このことから、
「身の回りを綺麗に保つことと心を綺麗に保つこと」は、
つながっている。
心が安定しないときは、怠けたい気持ちでるので、
〝心が安定しない時は、逆に、身の回りを綺麗にする〟ことで、
心の安定をサポートをしてくれんじゃないかなーと思います!
それを意識することによって、
自分の感情にひきずりまわされなくなるそうです!
ちなみに、シャウチャーを究極に極めると、
他の人との肉体的接触をさけたくなり、ただ1人でいることがはっぴーに
なるそーです!サットバが高まり、
そして自分自身の魅力が増すとか 。
私はそこまではなりたくないし、一人でいることがはっぴーとも思いたくないけど、
身の回りを、体の綺麗さを、保つことで、心の安定や、綺麗さを得られるなら、
継続的に保つ努力をすることを、心がけてもいいんじゃないかなーって思いました。
スワディヤーヤ【読誦】
スワディヤーヤとは、
自分を知るための学習です。いつも自分自身を知っておく
ってことです。
私は、自分のこと100パーセントわかってますよ?ってひといますか?
なかなかむずかしいですよね。知ってるよーで知らないんです。
そして、日本では、日々忙しく、そもそも自分と向き合うことを、
なかなかできない環境でもあります。
まず第1歩は、気づかなかったことに気づくことです。

朝の実践クラスではRYT200の参加者と一緒に
私の体験談を話したいとおもいます。
*来る前と来てからの変化*
インド留学へ来る前は、悩みなんてないとおもってたし、
ほんとずっと毎日幸せだって、自信を持って言えた。周りからも、
「やさしい旦那さんで、会社をいくつか経営してて、
立派なおうちがあって幸せだね。」
いーなーなんて言われたりもするので、あたし、幸せなんだなっておもった。
むしろ、インドにくると心を乱すって思ってた。
なのに、また、インドに戻ってきた。
今思うと、そうじゃなかったからだ。
実際、住む家があって
大好きな家族がいて、ワン達と旦那と、不自由のない生活だし、上辺は幸せだとは思う。けど、心は、
全然満たされないし、買い物しても、おいしいものたべても、旅行いっても、満足できなくて、もっともっとっていつもなってた。
ただ、私は人よりも貪欲な性格なんだってそう思っていた。
辛いことがあっても、
深く考えるとどんどんネガティブになるから、ネガティブになるのが怖くて
見ないようにして、気づかないフリして、自分を騙し騙し、何かでそれをうめたり
ごまかしたりしてた。
実際いやなことも、寝ると忘れるよーにもなれた。
悲しい理由、孤独を感じる理由、わからないけどイライラする理由、深く考えるのが怖くて、そんな時はすぐ寝た。
実際幸せっておもってたのに、摂食障害もおこしていました。

なんでも質問に答え哲学の授業でお世話になったルチカ先生へ最後に英語で感謝の気持ちを伝える
日本での生活は毎日happyって、本当に心から思ってた。
けどプリーで、哲学を学んでいく日々の中で色々深く考えるようになっていく。
張り切って日本での生活は、幸せっていっていたけど、
本当にそうなんだろうか?
と考え始める。
ではなぜ、こんなにも孤独に感じるときが多いのか。
結局その孤独を埋められない。気づいてもらえない。自分からも言えないことに、イライラしちゃっていたことに気づく。
そしてそれは、
自分の内側と向き合うことをせず、自然と外に寂しさや孤独を紛らわせるようになっていた。
けど、その寂しさを埋めてくれる感覚も、一瞬。
気づけばまた孤独を感じる。満たされない。
そのくりかえし。

帰国はRYT200の5月のメンバーに見送られて
言いたいことをなんでも素直に言えるって思えてた。
というか、言い聞かせてた。
でも
辛い時に辛いっていえなくて、我慢してる。
常に私が元気でいて欲しいって望まれてるから。
だから、「なんで?どーして?」がふえて、
またいらいらしたり、何もしたくない日が多くなる。
ずっと自分に言い聞かせていた【わたしは幸せ】って言葉は、
幸せどころか、本当はずっと心は乱れていたんだ。
それに気づいて涙が止まらなくなる。
ほんとうはつらかったんだなーって。
ここで初めて自分のくるしさを受け入ることができた。
ずっと、期待しちゃうし。
私がこう言ったら、こう返して欲しいとか、こーしたら、こーしてほしいとか。
自分のエゴで、思い通りにいかなくて結局自分で自分の首を絞めていた。
自分のことばかりで、私はじゃぁ、ちゃんと、相手とむきあえているのか。
いや。
向き合うとごろか、
知ろうとさえしていなかったんじゃないだろうか?
いつからからなのか。
はじめからかもしれない。
気づきたくなかったことにまで、どんどん気づかされていく。

帰国後も毎日アーサナをすることで難しかったピンチマユラーサナもできるように。積み重ねの大切さを知る。
日本に帰ったら、
ちゃんと知ろう。
相手と向き合おうと思った。
サンタナからのお知らせ
①インドヨガ留学 RYT300取得45日コース(2022年:隔月開催)
②インドヨガ留学 RYT200取得30日コース(2022年:隔月開催)
以下お知らせです。
①インドヨガ留学 RYT300取得45日コース
RYT200を取得した後のアドバンスコース。ヨガ哲学を深く学び、理解し、哲学をアーサナ・呼吸法・瞑想・浄化法とつなげていきます。さらにヨガ哲学を日常につなぐため、意識的に日常生活を送っていきます。同時に自分の身体・息・思考と徹底的に対峙する45日間です。隔月開催!
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全米ヨガアライアンス-RYT300-資格取得コース
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全米ヨガアライアンス-RYT200-資格取得コース
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ヨガスタッフブログ書いてます!
ヨガスタッフとして活動してくれているのんちゃんのスタッフブログ~インドの海辺でヨガ生活、若干不定期ですが、一応週一回の予定で更新していきます。
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インドヨガ留学に関するインスタグラム始めました。ヨガの写真だけでなく、インドの写真、カレーの写真など盛りだくさんです♪ 現地の様子を是非ご覧ください♪
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