お、お客さんが、こ、来ない [大阪サンタナ、インドにしちゃおープロジェクト0章]

サンタナゲストハウス大阪。とある平日の昼下がり。

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とりあえず仕事する人、何となくジャンベ叩く人、気もそぞろにギターを弾く、そんな男たちが三人。まったりした、けだるい空気が流れている。

お、お客さんが、こ、来ない

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パタン!

坂「お客さん、来ないね。」

と、口火を切ったのは、最近第一子が生まれた坂本。奥さんがインドで妊娠し日本で出産したは良いが、奥さんと子供は奥さんの実家にいる。お義母さんとお義姉さん、そして奥さんと長女の女性4人に囲まれ義実家にいるのは中々肩身が狭い。逃げるように週の半分を大阪サンタナで過ごす。マスオさんナンミンである。

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ゆ「そうっすね。」

相槌を打つのはゆーすけ。日本をバイクで回りながらその土地土地で働いている。最近、四国のミカン畑での住み込みバイトが決まっており、実際に現地にまで赴いた。しかし、ケータイが無い=社会的信用が無いということで現地で不採用に。そこから、サンタナ大阪に流れ着いた、蜜柑ナンミンである。
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りょ「なんでっすかね?」

そう、疑問を呈すのは亮二。脱サラ後、世界を旅している中でインドに立ち寄る。そこから兄が働いているアフリカの西アフリカのセネガルを目指し出発するも、インドの悪徳警官に100万ルピーを騙し取られ、志半ばで緊急帰国する。実家に居続けるのもなぁ、ということで大阪サンタナに流れ着いた、インドナンミンである。
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坂「まー俺らナンミンだらか、しゃあないか。」

りょ「ゆーても、ナンミン、ですよね。」

ゆ「ナンミンが三人、シャレにもならないっすね。」

でも、俺らだって!

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りょ「でも、坂本さんはそうはいっても、インドに8年とか滞在されて旅行会社運営してたり、色んなプロジェクト進めてたりすごいじゃないですか。奥さんも美人だし!」

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~京都でのインド式結婚式でフォクナにヒンドゥスタイルでお祈りをしてもらう~

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坂「そんなこと言ったらユースケだってその若さ(24才)で、自分一人の力で生きる行動力見上げたものだよ。世界でてて、バイクで日本一周とかスゲーと思うよ!」

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~デリーのコンノートプレイスでバスキング。ジャンベを叩くユースケ~

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ゆ「亮二さんだって、三十か国も回って各国でバスキングやったり、ヨガの資格取ったり、何よりイケメンだし!すげっすよ!」

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~亮二、アフリカでの一枚。どこでも現地の人と馴染んでしまう~

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坂「おれらも結構イケテるんじゃないか!」

りょ「ウオ―!」

ゆ「いやっほー!!!」

で、でもさ

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ゆ「いやー、俺らも捨てたもんじゃないっすね。」

坂「捨てたもんじゃないどころか、色々やれるんじゃなーい。」

りょ「いや、まじ大阪来てよかったっすよ。」

・・

・・・

・・・・

・・・・・

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坂「でもさ、
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お客さんは、、、来ないね。」

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りょ・ゆ「そうっっっっすね。」

 

おしまい。

これが後の日本の中のリトルインディアと呼ばれる、サンタナゲストハウス大阪の姿だとは誰が想像できたのだろうか。

なんつって!