私がなぜここに来たのか、もう一つの理由〜ちほちゃんのインドヨガ留学体験記〜

インドヨガ留学への参加理由

ヨガに出会い7年が経ち、ヨガインストラクターになって4年目、学びを続けるなかで徐々に戸惑いが出てきました。
あらゆる情報に溢れ、身に付けたい知識は膨大であり、ヨガインストラクターとして私がどの方向性で進めば良いのかずっと探していました。
気になったWSは受けに行き、学ぶ喜びを感じたり自分のクラスにアウトプットしたり、そうしていく内に見付かるんだと思っていましたがなかなか答えは出ないまま。
漠然と”ヨガが良い”といえる自信といつも背中合わせに不安がありました。

日本のヨガスタジオでインストラクターの仲間達と

日本のヨガスタジオでインストラクターの仲間達と

常に考えていくうちに、
私の人生は思っているより〝もっと自由に選択ができること〟に気付きました。

そこで原点に戻り学び直すのもいいのではないかと思い留学を決意しました。
ヨガに集中できるよう、環境をガラッと変えて国外で。
インドに拘りはなく、サンタナを選んだのも金銭面と問い合わせの対応が良くて安心感を持てた、ぐらいで、いろいろ考えた割には最後は勢いで決めました。
そんなこんなでそれがここへ来た理由でした。

そして、もう1つ理由があったことに後に気付くことになるのです。

インドの第一印象

ブバネシュワール空港には深夜遅くに着き、送迎を頼んでいたので安心してロッジへ行くことができました。
ただ、真っ暗なインドの街並みはとても不気味に感じました。
野犬や牛はそこらじゅうにいて、半裸の老人が暗がりでたたずんでいたり、道はガタガタ、建物は全て廃墟に見えてきました。(悪気はないです、インドの方々すみません…)
ロッジは思ったより綺麗だったので安心しましたが、野犬たちの遠吠えが一斉に始まり、一人部屋でガタガタ震えながら
“あぁ…私はここで強く生きなければ”と覚悟を決めたのを覚えています。

ただ次の日昼間外に出てみれば、犬や牛は大人しく、舗装されていない道も日本では見ない町並みも味があり、何と言っても現地の人が温かくとても気さくでした。
子供たちはキラキラした目で私たち日本人に挨拶してくれます。
知らない土地で自分がどうなるのか、それを知りたかったのもあったのですが初日の夜以外は怯える事はなく、楽しめていました。
それもこの地だったからなのかもしれませんね。

ヨガの先生からの学び

ヨガホールでアーサナのアジャスト方法を学ぶ様子

アーサナセオリーでは、ポースのポイント、アジャストの方法を学ぶことができる

温厚でお茶目なプラカーシュ先生の授業は真剣な学びの中にも笑顔が溢れ楽しい授業でした。

「笑顔で痛みを感じる」
「毎日練習」

ヨガホールでプラティカルクラス中に参加者に話しかける様子

プラティカルクラスでも、プラカーシュは参加者とコミュニケーションすることを忘れない

アーサナセオリーでもプラクティスクラスでも彼がよく言っていた言葉です。
私は毎日練習し彼の言葉を聞く中で理解したことは

「笑顔ができないほどの痛みは間違い、自分自身で感じとっていく事」

日本ではよく「痛気持ちいい所まで」と自分の練習でも担当クラスでもそうお伝えしてきました。それは間違ってはなかった確信の上で「痛気持ちいい」を目指すというよりは体の声を必死で聞くようになりました。

体が感じている事、訴えている事、知っている事を聞き出す、集中し観察することがヨガのアーサナを行う目的の一つなのです。

アーサナに関して、ヨガセオリーを担当するルチカ先生もおっしゃっていました。
いつも穏やかで質問に何でも答えてくれる彼女は日常に起こる例え話でヨガ哲学を教えてくれるので新たな気付きはもちろん今まで何となく理解していたことがさらに深まっていきました。

深いのだけど、日常なのである、ゆえに自身の日常に照らし合わせていけば実践や経験として知識が完成されていくのだと思います。
ルチカは「ヨガとは幸せである秘訣」だとおっしゃいます。
心が乱れても特別なことがなくても幸せなのだと。

ヨガホールで哲学を受ける様子

ルチカによるヨガセオリーはヨガの本質を学ぶことができる

そんなルチカ先生は今日のアーサナ重視の練習クラスの事をヨガの準備、準備運動といえるでしょうとおっしゃいます。
目に見える簡単な方法であるので入りやすく、ヨガの入り口とも言えるのかもしれません。
私はヨガインストラクターとして活動をしてる中で、アーサナを求められたり、重視してしまう傾向に自身違和感が出てきた時でもあり、でもそれはいけない事なのかな、と思っていました。
それが原点に戻りたくなった原因ともいえるでしょう。
アーサナを毎日練習することで、できなかったアーサナができたり、安定するようになったり体も以前より引き締まり柔らかくなりました。
それは純粋に嬉しいですし、達成感もあります。体の可動域が広がったり鍛えられたことで日常過ごしやすくもなったとも思います。
ただそれは目に見てとれる効果の一つに過ぎないのです。
このように楽しむことも大事だが綺麗なポーズをとる為、外見的なボディメイクの為に「毎日練習」するのではなく、ヨガの本来の目的は忘れないでおきたいものです。

それは日本でヨガインストラクターとして伝えていきたい、伝えなくてはと思いました。
入り口を作ることも、そこで終わらずその先のことをお伝えすることもこの仕事なのかな、なんて思いました。

この先生方のお陰で、私が日本で抱いていた違和感やなんとなくそうなんじゃないのかと感じていたことが
次々とストンと腑に落ちる感覚があり、それは私にとってとてつもない喜びでした。

インドへ来たもう一つの理由

プリーのビーチでの朝焼け

プリーの朝焼けを眺める

そんなインド・プリーでの生活、ヨガの学びも早い段階でとても満足いくもので毎日が楽しく充実していました。
ところが10日経った頃、辛くて辛くて部屋で一人で大号泣しました。
自分と向き合い続ける中で徐々に見たくない自分が見えだしたのです。
いや、たぶん前から知っていたのだけれど気付かないふりをして無意識に蓋をしていました。
日本での普段の生活ではそれをいくらでもごまかせていました。
毎日笑って、ただ楽しい日々を送っていたつもりなのに、そのしんどさは確実に積もりつもっていたのです。
ヨガを知り、学ぶうちにそれは違和感となり混乱したのだと思います。
この時に私がなぜここに来たのか、もう一つの理由に気付いたのです。

ヨガの方向性や学びもそう、

でも一番は自分を見つめることがしたかったのだと。

自分の感じる事や考えと周りとの違い、自分自身でのごまかし、思いと行動とのズレ、人からの評価、そういうのに違和感を感じ出したのだと思います。
自分の意志だけで明確にしたり変えたりすることが出来なかった、やり方が分からなかったから環境を大きく変えて、自分に集中できるように強制的に向き合うことを選んだのかもしれません。
もしかしたら無意識に逃げてきたのかもしれません。

ではこれからどうすればいいのか、ここからまた更に自分と向き合うことが必要だと思いました。

インドヨガ留学中に見つけたこと

ビーチにて同期メンバーと

同期のメンバーやロッジに宿泊している旅人と

その後サンタナヨガの責任者でもある坂本さんとの面談がありました。
坂本さんは通訳や、ヨガセオリーで学んだ事を科学的・論理的な視点で、更に現代という時代も考慮したWSを行い、週一のシェアリングに、このような面談で全力で向き合ってくださるスーパーコーディネーターです。
一回目の面談の時に私の話を聞き、課題を出されました。それによって自分のことをさらに深掘りできました。
私は人から評価されなくても人の温かみを感じ、その温かさや空間が幸せと感じる。
決して人から逃げたいわけではなく、全ては自分の中で起こっていることなのです。それが私を混乱させていたのです。

ヨガホールにてサンタナスタッフの写真

坂本さん、そしてヨガスタッフ、ロッジスタッフ

ここでのヨガの学び、インド人のピュアさ、気さくさ、サンタナスタッフの方々のサポート力、気遣い、温かさ、仲間の思いやり、真剣さ、フィーリング、ここで関わる全ての人たちの空気感がそんな私の混乱をぶち壊してくれた。
一人になる為に、自分と向き合いに来た結果、私は人の温かさや空間を本質的に求めているのです。
良くも悪くも私は私だった。
それで良かったんです。

ホテルで誕生日を祝ってもらうちほちゃん

誕生日をインドで迎えたちほちゃん。ホテルのディナーを食べながらサプライズでケーキが…!

その後からは辛い、しんどいという涙は一切なく、共感、喜び、愛しい、別れを惜しむ涙しか出ませんでした。
不思議なもので仲間も涙もろい人たちが多く、何かにつけすぐ泣いていました。笑

そんな仲間たちとこのタイミングで出会い、共に学び共に過ごした事はきっと何か意味があったのだと思います。
それは私だけでなく、仲間にとっても同じなんだと勝手に思っています。
更にいえば、インドで出会った全ての人たちに思うのです。

そして最後の面談の時には私の人生の目的・テーマが見つかりました。
それは私が望むこと、私が幸せでいれること。
ここの軸さえブレなければ私はどこで何をしてても幸せだと思います。
それは利己的な目的ではありません。
自分も周りも更にそれ以外の全てに関わることだからです。

インストラクター役をするちほちゃん

インストラクター役のちほちゃん

ただこれで良かったね、で終わるわけでなく、大きな私の人生テーマが認識できただけであり、ここからまた始まるという思いもありました。

日本に帰って

ロッジの前で同期メンバーとハグして別れる

帰国の時。感謝の涙が止まらず…

帰国してからも私はヨガインストラクターとしてフリーで活動しています。
行って帰ってきて私自身、大きな変化はないかもしれません。
落ち込んだり迷ったり自信をなくしたり、穏やかではない時は帰ってからもあります。
でも、そんな時は楽しいことに逃げてごまかすのではなく人生のテーマや学んだことを思い返すのです。
ヨガがそれを思い出させてくれます。
これから私はたくさんの変化をすると思います。(環境、考え方、身体や脳の老化など)
そんな中でもヨガと自分のテーマを土台に過ごしていきたいと思っています。

私はインドで、プリーで、サンタナでこの経験が出来たことは一生の宝ですし、関わった方々全てに感謝しています。
真剣に向き合った分だけ、得られる事は多いし大きいかな、と思います。
そして自分の思いに正直に行動した自分はやっぱり間違っていなかったと思っています。

ヨガインストラクターとしての思い

帰国後に新しい場所でヨガを教えることに

わたしがこれから日本でヨガインストラクターをする目的は、まずは目の前の人たちに自身を見つめ、自らリフレッシュ・リラックスしてもらう。
それが日常になれば尚いいし、一度のレッスンでもその方のそのあとの時間が「ごきげん」になればいいと思っています。
そんな「ごきげん」な空気は周りにも影響します。
ヨガが良い連鎖のきっかけになることを目的としています。
それはルチカ先生が言うように、私自身が実践してこそだと思います。この先もずっと学び続ける必要もあります。
不器用なのかもしれないし、マイペースすぎるかもしれないですが、私のヨガを続けたいと今は純粋に思うのです。

 

 

以上、ちほちゃんのインド留学体験記でした。人生のテーマが決まったヨガ留学になったようです。確かに、人生のテーマが自分の中で決まると、生き方が変わる気がします。
ちほちゃんは、決まった瞬間から顔つきも変化していったのが、とても印象的でした。
以下、ちほちゃんのインスタグラムですので、よかったら覗いてみてください(^^)

 

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ヨガスタッフブログ書いてます!

ヨガスタッフとして活動してくれているのんちゃんのスタッフブログ~インドの海辺でヨガ生活、若干不定期ですが、一応週一回の予定で更新していきます。

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